ヴェルティメント(ザルツブルク・シンフォニー第1,2,3番)2
なかでは最もユニークな存在となっている変ロ長調K一三七は、アンダンテ、アレグロ・ディ・モルト、アレグロ・アッサイというようにテンポをだんだん速めてゆく構成をとっているぼかりでなく、三つの楽章がすべて同じ調性によっているという点がめずらしい。
そのために、楽章の位置を交換して、なんらかの形で普遍的な形式に近づけようとする試みもこれまでになかったわけではないが、昨今は、原曲のままに演奏されているのがほとんどである。
しかし、いずれにしても、それらがハイドン兄弟からの影響も思わせるディヴェルティメントであることは事実なのであり、そうした問題にこだわることなく、ごく単純に楽しまれてよいジャンルにおかれていることはまちがいない。